お茶の旅
2026.01.09

高山茶の葉は本当に厚いのか?

高山茶の葉は本当に厚いのか?

みなさん、こんにちは。

茶好きの Andy です。


お茶をよく飲む方なら、

「高山茶は葉が厚いから美味しい」

という話を一度は聞いたことがあると思います。

中には、乾いた茶葉や湿った葉を指でつまんで、

「確かに厚い気がする」と感じる人もいます。

今回は、こんな疑問を共有したいと思います。

高山茶の葉は、本当に厚いのでしょうか?




茶葉の厚さに影響する要因とは?

標高の話に入る前に、

まず知っておくべきことがあります。

茶葉の厚さは、単一の要因で決まるものではありません。


主な影響要因は以下の通りです:

- 茶葉の生育期間(若さ・成熟度)

- 環境温度

- 茶樹の品種

- 日照条件

- 施肥状況

- 降雨量と水分供給



標高は茶葉の厚さに影響するのか?

今回の測定は、今年の春茶を対象とし、条件は以下の通りです:

- 同一品種:青心烏龍

- 茶園の標高:700 m ~ 2,600 m

- 各葉について「葉の長さ」と「葉の厚さ」を測定

- 「葉の長さ」を統制変数として分析

サンプル数が限られているため、

統計的有意差(p-value < 0.05)の検定は行っていません。

以下は傾向観察としての結果です。

観察結果(画像参照):

- 700–1,200 m:厚さは主に 0.17–0.19 mm

- 1,700 m 以上:0.21 mm を超える葉が出現

- 2,600 m:0.22–0.24 mm に安定

データから、葉の厚さの上限は

標高が高くなるほど上昇する傾向が見られます。

ただし、すべての高山茶が厚いわけではなく、

「厚く育つ可能性が高い」ということです。




季節は茶葉の厚さに影響するのか?

データ中の No.9(春茶)と No.10(夏茶)を比較すると:

- 同じ標高・同じ品種条件でも

- 春茶の方が明らかに葉が厚いことが分かります

また、興味深い点として:

夏茶では、より成熟した葉位でも

「厚くなろうとする傾向」は見られますが、

全体の厚さは春茶には及びません。

これは、季節による生育リズムや生理状態が

葉の構造に大きく影響していることを示しています。



手で厚さの違いは分かるのか?

実測データによると:

- 茶葉の厚さはおよそ 0.14~0.24 mm

- 多くのサンプル差は 0.02~0.05 mm(20~50 µm)

人の指先が識別できる厚さの差は

およそ 0.1 mm 程度とされています。

つまり、0.02~0.05 mm という差を

触感だけで正確に判断するのは、ほぼ不可能です。




では、私たちは何を触っているのか?

茶葉を指でつまんだり触ったりするとき、

実際に感じているのは「厚さ」ではなく:


葉肉の弾力 × 表面構造


具体的には:

- 繊維の密度

- 葉肉の締まり具合

- 茶葉の成熟度や組織構造

そのため、厚さが近くても

「厚みがある」「柔らかい」「硬い」など、

異なる印象を受けるのです。

お茶の良し悪しは、

最終的には「飲んで判断する」ものです。

口に含んだときの感覚こそが、

その茶の本当の品質を語ります。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

また次回お会いしましょう。


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