摘み取り方法の種類は?手摘みのほうが良いの?
茶葉の摘み取り方法は、大きく分けて手摘みと機械摘みの二種類があります。
理想的な手摘みでは、適度な成熟度の芽を丁寧に選び、一芯二葉から四葉の長さを保って摘み取ります。
同じ茶樹でも芽の成熟スピードにばらつきがあるため、三回に分けて摘み取ることも珍しくありません。
品質管理の精度は非常に高い方法ですが、その分、多くの人手を必要とします。
しかし近年は、摘み取り作業者の確保が難しくなっており、こうした丁寧な手摘みはかなり少なくなっています。
現在よく見られる手摘みは、成熟度の選別をほとんど行わず、一度にまとめて摘み取る方式が主流です。
機械摘みは、機械を使って茶葉を収穫する方法です。
従来の考え方では、機械摘みは選別なしにすべての葉を刈り取る方式であり、破損した葉が多く生じやすいとされてきました。
しかし、茶園管理技術の進歩により、樹形を整え、芽の長さが揃っていれば、機械摘みでも手摘みに劣らない品質の茶葉を得ることが可能になっています。
なぜ茶葉に刃物の跡がつくのか?
「葉に切り傷があれば機械摘み」と直感的に思う方も多いですが、それは半分だけ正しい答えです。
機械摘みでは高速で動く刃が茶葉を刈り取るため、葉の表面に傷がつきやすく、明確な切り傷の跡が残ることがあります。
これは機械摘みを示す手がかりのひとつになりえます。
一方、手摘みでも切り傷が生じることがあります。
摘み取り効率を上げ、長時間の作業による指の痛みを軽減するために、また作業賃金が重量で計算されることが多いために、
多くの摘み取り作業者は人差し指に小さな刃を巻きつけて摘み取ります。
高速で作業するうちに、この刃が茶葉を傷つけ、機械摘みと見分けがつかないような切り傷を残すことがあります。
つまり、茶葉の切り傷だけで機械摘みか手摘みかを正確に判断するのは難しいのです。
どちらの方法でも切り傷が生じる可能性があり、違いはその割合と分布にあります。
切り傷のある茶葉が多いと、味に影響しますか?
製茶の基本原理に立ち返ると、お茶づくりは水分管理の技術です。
茶葉の葉脈や茎は水を運ぶパイプの役割を果たしており、発酵(酸化)のスピードと均一性を調整しています。
このパイプが傷つくと、詰まりや断裂が生じ、水分の流れが乱れてしまいます。
切り傷の多い茶葉は、傷ついた部分の細胞組織が空気にさらされ、酸化される面積が大幅に増えます。
そのため、製造過程で過剰発酵が起きやすくなり、茶湯の色が赤みを帯び、雑味が出て、すっきりしない味わいになることがあります。
少量の切り傷は通常の範囲であり、特に心配する必要はありません。ただし、ほとんどの葉に明確な切り傷がある場合は、茶全体の品質に影響が出ることがあります。
まとめ
お茶の品質は、最終的には飲んで判断するものです。
見た目は補助的な判断材料であり、唯一の基準にはなりません。
切り傷の跡は一定の情報を提供しますが、それだけで摘み取り方法を断定することはできませんし、品質の良し悪しに直結するものでもありません。
製茶において大切なのは、全体的な水準の均一さです。
すべての葉が合わさって、一杯のお茶の味わいが生まれます。
多少の傷があっても通常の範囲であり、過度に気にする必要はありません。
完全に無傷の茶葉のみで作られたお茶は品質が向上する可能性がありますが、その分、摘み取りや選別にかかるコストも大きく上がり、価格も相応に高くなります。
お茶を選ぶ際は、実際に飲んだときの感覚を最優先にして、見た目はあくまで参考程度にとどめることをおすすめします。
この記事がみなさんのお役に立てれば幸いです。
またお会いしましょう。
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