皆さん、こんにちは。
お茶好きのAndyです。
ウーロン茶はなぜ沸騰したお湯が必要なのでしょうか。
低い温度で淹れてはいけないのでしょうか。
今回は球形烏龍茶を例に、なぜウーロン茶は沸騰したお湯で淹れるべきなのかを紹介します。
結論から言うと、球形烏龍茶は必ず沸騰した熱いお湯で淹れるべきです。
球形烏龍茶は製茶の過程で團揉(rolling)という工程を経て、茶葉が緊密な球状に丸められます。
十分に高い湯温でなければ、短い抽出時間の中で茶葉を完全に開かせ、
茶葉に含まれる香りと味わいの成分を完全に引き出すことができません。
低い温度で淹れると茶湯はあっさりした味わいになりますが、
それは実際には茶葉が十分に抽出されていないことを意味し、
香りの層も味わいの厚みも不完全なままです。
湯温は茶葉にどのような影響を与えるのか
今回、同じ球形烏龍茶を使い、50度、60度、70度、80度、90度、100度の六段階の湯温で淹れる実験を行いました。
水質はTDS 68ppmで統一しています。
データを見ると、湯温が上がるにつれて茶湯のTDSも上昇していることがわかります。
50度で淹れた茶湯のTDSは136、100度の沸騰したお湯では250に達し、低温時のほぼ二倍になりました。
香りの変化にも同じ傾向が見られます。
50度から70度で淹れた茶湯は香りが控えめな甘さにとどまり、
層も単純です。80度になると甘さとプレストパウダーのような香りが現れ、
90度では花香、乳香、甘さ、卵黄のような香りが出てきて層が明らかに豊かになります。
沸騰したお湯で淹れると乳香と甘い香りが際立ち、
味わいも単純な甘みから花香や乳香、長い余韻、
そして茶湯にとろみが感じられるところまで発展します。
低温で淹れると茶葉に何が起こるのか
茶殻(抽出後の茶葉)の写真を見ると違いは一目瞭然です。
50度から70度で淹れた茶殻は球状の見た目がほとんど開いておらず、茶葉が固く丸まったままです。
湯温が上がるにつれて茶殻は少しずつ開いていき、沸騰したお湯では完全に開いて、
茶葉本来の形がはっきりと見えるようになります。
これは、低温で淹れると茶葉の組織が十分に開かないまま抽出が終わってしまい、
茶葉内部の香り成分や味わい成分が引き出される前に淹れ終わってしまうことを意味します。
低温で淹れた茶殻は白砂糖のような単純な甘い香りが多く、
味わいも薄く水っぽさが目立ち、層の少ない印象になります。
一方、高温で淹れた茶殻には花香や繊維のような香り、さらにはアミノ酸のような香りも現れ、
茶葉内部の成分がしっかりと引き出されたことがわかります。
つまり、球形烏龍茶を低温で淹れて物足りなく感じるのは、茶葉そのものの品質が悪いのではなく、
湯温が足りず、茶葉が本来の実力を発揮する機会を得られていないだけなのです。
このデータを回帰分析すると何がわかるのか
六つの湯温におけるTDSのデータを回帰分析すると、二次回帰が最も当てはまりが良く、
式はTDS = 0.0516×T² − 5.555×T + 287.14、R²は0.993となり、
この曲線が湯温と茶湯濃度の関係をよく説明していることがわかります。
曲線からは、60度から70度の間はTDSの上昇が緩やかですが、
80度を過ぎると上昇幅が明らかに大きくなることも読み取れ、
湯温がある閾値を超えると成分が抽出される速度も速くなることを示しています。
まとめ
球形烏龍茶を淹れるときは、沸騰したお湯を使うことをおすすめします。
球形烏龍茶は製茶の過程でしっかりと團揉されているため、
十分に高い湯温でなければ茶葉を完全に開かせ、香りと味わいの成分を余すことなく引き出し、
花香や乳香、甘い余韻といった豊かな層を表現することができません。
低温で淹れると口当たりは軽く感じられますが、
それは茶葉が十分に抽出されていないことを意味し、球形烏龍茶本来の風味を表現できていません。
次に球形烏龍茶を淹れるときは、ぜひ沸騰したお湯を使って、茶葉本来の香りと味わいを楽しんでください。
この記事がお役に立てれば幸いです。
また次回お会いしましょう。
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