お茶の旅
2018.06.02

佳葉龍茶(GABA茶)

佳葉龍茶(GABA茶)

GABA茶は「佳葉龍茶」または「順口茶」とも呼ばれる機能性茶です。

主な成分は γ-アミノ酪酸(GABA) です。


GABAは人体において重要な抑制性神経伝達物質の一つであり、

心身のリラックスをサポートし、自律神経の安定や体調の調整に関与するとされています。


茶葉の製造過程において、

アミノ酸の一種であるグルタミン酸(Glutamate)の含有量が高いほど、

生成されるGABAの量も多くなります。


通常、酸素が存在する環境では、

グルタミン酸はコハク酸(Succinate)へと変換され、呼吸代謝に利用されます。

しかし、無酸素(嫌気)環境下ではこの代謝経路が抑制され、

GABAが植物組織内に蓄積されます。


写真から分かるように、茶葉から多量の水分が滲出しています。

これは嫌気発酵の過程で酸素を排出する必要があり、

同時に細胞内の水分も外へ押し出されるためです。


佳葉龍茶は製造直後、独特で個性的な香りを持ち、

好みが分かれることがあります。

しかし、長期保存・熟成により香りは次第にまろやかで深みのある風味へと変化します。


また、製造当初から苦味や渋味が少なく、

非常に飲みやすい特性を持つことから「順口茶」とも呼ばれています。