皆さん、こんにちは。
茶好きの Andy です。
小緑葉蟬(Jacobiasca formosana) は、茶畑でよく見られる害虫です。
この虫に吸汁されると、茶葉に甘い蜜香が生まれますが、
数が増えすぎると、茶樹の生育が悪くなり、最悪の場合は枯れてしまうこともあります。
小緑葉蟬は非常に小さく(約 3〜4 mm)、見つけにくいです。
ですから、茶畑で明らかに見える「小緑葉蟬」がいたら、
それはたいてい 中華軍配飛蝨(Kallitaxila sinica) です。
中華軍配飛蝨 は大きめ(約 7〜10 mm)で、
その形はまるで小さな戦闘機(F-117 ナイトホーク)のよう。
ですが、茶樹への被害は軽微で、主要な害虫ではありません。
以下に比較表をまとめました。識別にご活用ください:
項目 | カリタキサイラ・シニカ(Kallitaxila sinica) | ヤマトシロオビミドリチャバネ(Jacobiasca formosana) |
---|---|---|
和名 | 中華軍配ヨコバイ | 小緑葉蝉(チャノミドリヒメヨコバイ) |
学名 | Kallitaxila sinica | Jacobiasca formosana |
科 | 軍配ヨコバイ科(Tropiduchidae) | ヨコバイ科(Cicadellidae) |
上科 | フルゴロイデア上科(Fulgoroidea) | メンブラコイデア上科(Membracoidea) |
亜目 | 頸吻亜目(Auchenorrhyncha) | 頸吻亜目(Auchenorrhyncha) |
体長 | 約7〜10mm | 約3〜4mm |
体型 | 扁平で葉に似ており、擬態能力が高い | 細長く流線型、小さくて敏捷 |
翅の外観 | 大きくて軍配のよう、静止時は体を覆う | 狭くて体に密着し、胴体と一直線 |
体色 | 緑〜淡黄緑で葉に擬態しやすい | 明るい緑でやや透明感がある |
飛行・跳躍 | 短距離飛行、動きは遅め | 跳躍が主で動きが素早い |
生息環境 | 森林の縁、果樹、茶畑の葉の裏 | 茶畑の新芽や若茎部分 |
被害の程度 | 軽度で、現在は主要害虫ではない | 主要な茶園害虫で、経済的影響が大きい |
被害の仕方 | 植物の汁を吸い、局所的な黄化を引き起こす可能性 | 新葉の汁を吸い、葉が巻いて蜜香が出る |
生態的役割 | 擬態昆虫として観察・教育的価値がある | 害虫指標であり、茶の品質と収量に影響 |
次に茶畑で、少し大きくて動きが鈍い「小緑葉蟬」を見かけたら、
それはたぶん「中華軍配飛蝨」かもしれません!
皆さんの茶ライフに役立つ情報になれば幸いです。
また次回お会いしましょう!
#遊山茶訪 #台湾茶 #ウーロン茶 #凍頂茶 #観光工場 #FSSC22000 #安全茶 #安心茶 #茶畑の生態 #害虫の見分け方 #中華軍配飛蝨 #小緑葉蟬 #蜜香の秘密 #茶の知識