皆さん、こんにちは。
茶好きのAndyです。
食品安全の問題は、日常的に発生しています。
茶葉そのものが健康に深刻な影響を及ぼすことは稀ですが、
一度食品のサプライチェーンに入ると、
完全な追跡・追溯システムが必要になります。
茶葉の食品安全における「追跡・追溯」とは?
「追跡・追溯」とは、食品に問題が起きた際に、
原因となる原材料や製造過程をさかのぼって調査し(追跡)、
その製品がどこへ流通したかを先に向かって追う(追溯)ことを指します。
追跡(トレースバック)は、現在から過去への調査で、
問題の茶葉がどこから来たのか、
どの原料が使われ、
どの工程や作業者が関与したのかを確認します。
追跡(トレースフォワード)は、過去から現在・将来への調査で、
同じ原材料がどの製品に使用され、
どの顧客に出荷されたかを確認し、
回収が必要かどうかを判断します。
茶葉の追跡・追溯にはどのような内容が含まれる?
縦方向と横方向の両方があります。
縦方向の追跡には以下が含まれます:
- 同一ロット製品の追跡
ロット番号、生産日、パッケージ仕様、数量など。
一つの商品に問題があれば、
同じロットの在庫をすぐに特定できます。
- 原料の検査
茶葉の産地、仕入れロット、
農薬残留・重金属などの検査データ。
- 包装資材の検査
包装資材のロット番号、食品接触材質の検査、
同一ロットの資材が他製品に使われているか。
- 作業員の情報
当日の担当者、勤務シフト、
異常操作や工程の逸脱の有無。
- 在庫と販売数量
生産量、在庫量、出荷済み数量、販売先情報。
回収の要否や範囲を判断するための重要なデータです。
横方向の追跡・追溯:
同じ原料が他の製品に使われているかどうかを確認します。
例えば、
同じ茶葉が異なる重量・種類の商品やギフトセットに使われている場合、
原料に問題があれば、すべての製品が調査対象になります。
茶葉の追跡・追溯を管理するための数式はある?
実務では、以下の基本的な数式で追跡・追溯の整合性を確認できます:
原材料量=在庫+半製品+ロス+サンプル+販売量
この数値が合わない場合、
追跡・追溯に不備があることを意味します。
よくあるミス:
- 他製品への原料使用
- 誤った仕入れ記録
- サンプル使用の未記録
- 加工ロスの設定ミス
- 盗難
法的に茶葉の追跡・追溯は必要?
基本的には必要です。
茶葉の輸入業者や、資本金3,000万台湾ドル以上の食品業者は、
法令で明確に義務付けられています。
義務対象でない場合でも、
食品安全事件が発生した際には、
政府機関は業者に完全な追跡・追溯データの提出を求めます。
つまり、制度に違いがあっても、
実際に問題が起きた場合、
追わないという選択肢はほぼありません。
今回はここまでです。
お役に立てれば幸いです。
また次回お会いしましょう。
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